パネルのセンサー変更の記事が日本国内で無かったので記事にします。
はじめに、導入にあたってサポート頂いた多くの方々に感謝します。本当にありがとうございました。(WebUIの作者であるteejusb氏の許可をいただいで記事にしています)

置き
ITGにおけるパネル感度はめちゃくちゃ大事で、好みの感度にするために日々試行錯誤していたのですが、現状のセンサーではどうしても感度が足りなかったので導入に踏み切ることにしました。応用すればおうちパネルの作成もできますし、DDR筐体のパネルの片側だけ手に入れて踏み環境を生成することができます。くそ便利。
配線さえできればどのパネルでも使えます。L-TEKパッドにも導入できました。


!注意!
PC面での知識がかなり必要になります(たぶん読めば出来るかもしれませんが、その後のリカバリーができないと感じたらやめといたほうがいいです)
Windows環境での導入方法を記載しています。Mac他は知りません。

必要なもの(Amazonで売ってるので適当に探してください。この時点で面倒と感じるのならやめておいたほうが良いです)
・Arduino micro(本体)
・ブレッドボード(配線に必要)
・ブレッドボードのピン(同上)
・抵抗(330Ωがいいらしい)
・導線(延長するのに必要。そのへんに売ってるのでいいです。ダブルコードだと作業効率上がるので便利)
・JST規格の2ピンコネクタ(あると便利。無くても作れるけど要ハンダ。)
・FSRセンサー(今回の要。色んな形のものが有りますが僕は四角のものを使いました。スイッチサイエンスさんのが500円でウラ面にのりがあるのでいい感じ。秋月は800円ですが質は良さそう)
・根気(くそ大事)
・なんかそのへんに詳しい人(いるとめっちゃ助かる。何故か周りに数人いる)
計9000円+その他くらい


導入
Arduino microをブレッドボードに差し込み、以下の画像のように配線します。白い線は5VとGNDです。間違えないように配線しましょう。じゃないと大惨事になります。イメージとしてはA0-A3ピンにブレッドボードを挿して抵抗をはさんでGNDに落とすといった感じです。
IMG_20201230_0621218


んで下記のようにテストのためにFSRセンサーを配線。
片方はA0〜A3、もう片方は5V配線した列です。こうすることによって5V電源からFSRセンサーを通り、踏んだ圧力によって電気がA0〜A3コネクタに通ってGNDに落ちます。
IMG_20201230_0906379

2個使う場合はこうしてあげればいいです。A0ピンから←↓↑→(WebUI上での配列。実際は左からabcdを入力するようにマイコンに書き込みます。これは次の工程で)配置されるので導線にテープか何かでメモしておくといいかも。
IMG_20201230_0557576

そしてここからが本番。
まずはこのページに飛びます。んで各種必要なものをインストールします。リンクは飛んだ先に有ります。ここで詰むようなら諦めましょう。
ちなみにWindowsでの導入方法を記載しています。他は知りません。
・Arduino IDE(インストーラ版がおすすめ)
・Teensyduino(当記事と同じものを作成するなら不要です)
・Python
・Node.js(現行版はWin8.1以降じゃないとインストール不可なので気をつけてください)
・Yarn(Nodeを使ってDLします。特に何かをDLするとかはないです)
追記:Yarnは特に必要無いそうです(詳細はコメント欄参照してください)
以上が必要なアプリケーションです。
あとこのGitにアップロードされているファイルをDLします。DLボタンは頑張って探してください。

インストールしたらArduino IDEを立ち上げ、さっきDLしたフォルダからfsr.inoを開き、ツール→ボードでArduino microに設定します(これしないと書き込めないですし検証時にエラー出るので必ず設定してください)
次にツール→シリアルポートでArduino microが刺さっているポートを選択(例:COM3(Arduino micro)ってなってるやつ)
※ここで表示されるCOMポート番号はかなり大事なので覚えておいてください)
そして左上の検証を押して問題がなければマイコンボードに書き込みをします。完了したらツール→シリアルモニタを選び、tを押してエンター押すと200 200 200 200って出ると思います。これが現在のしきい値(この値になったら入力を行う値)になります。
0−3+数値を入力することで各センサーの感度を変えられます。誤反応して無限に入力されてもアレなので全部2000くらいにしておきましょう。(例:A0ピンのしきい値を2000にする場合は02000と入力)
これは後ほど無限に変えられるようになるので特にやる必要はないです。めっちゃキー入力される場合はとりあえずArduino抜いといてもいいです。
vを入力してエンター押すと現在の感度が出ます。FSRセンサー押してちゃんと反応してるか見ておきましょう。反応してないようなら配線を見直しましょう。
・ちゃんと結線されているか
・刺さってる場所間違ってないか
・5Vピンの刺さってる場所間違ってないか
・GNDが刺さってる場所間違ってないか
・抵抗うまく刺さってるか


んでここまで上手く行ったらつぎはWebUIの導入です。
まずはWinキー押してNodeからCommand Promptを開き、「npm install -g yarn」と入力します。するとyarnがインストールされます。
次にさっきのフォルダのwebui/serverの中にあるserver.pyをテキストエディタで開いてSERIAL_PORTの中の数値をさっきArduino書き込んだポート番号に書き換えます(挿し直してポート番号変わる場合は都度書き換えるかデバイスマネージャでCOMポート指定してください)
次にWin+R押してファイル名を指定して実行出してそこにcmdと入力するとコマンドプロンプトが開きます。そこにserverフォルダのパス入れます(エクスプローラーの上のフォルダ名右クリックするとパスをテキストでコピーできます)
コマンドプロンプトに「cd /d フォルダ名」と入力(デスクトップ等コマンドプロンプトがあるフォルダ以外に置いている場合は/dのコマンド入れないとエラー吐くので絶対いれてください)
次に「py -m venv venv」と入力。
次に「venv\Scripts\activate」と入力。
次に「pip install -r requirements.txt」と入力。
作業止まったら「cd /d webuiのフォルダ名のパス」と入力し、webuiフォルダへ移動。
次に「yarn install && yarn build && yarn start-api」と入力するとインストール、終わったらWebUIが起動します。起動したらちゃんと動作しているかセンサー触って確かめましょう。しきい値変えたいときはクリックで変えられます。右上のProfileで複数のしきい値登録できるので必要に応じて登録しておきましょう。IMG_20201228_2252512


確認できたら起動用バッチファイルを作ります。新規にテキストファイル作って、

start "" http://自分のPCのローカルホスト名:5000/
cd (webuiフォルダのパス)(/dいりません)
yarn start-api
と書き込んで保存(さっき出てきたWebUIのアドレスです。そこで確認してください。)
保存後、拡張子を.txtから.batに書き換えて起動します。ポート番号合ってれば起動します。バッチファイルは起動してもそのままにしておかないとWebUI動かなくなるので注意してください。
一応いっこプロファイルを作っておきましょう。初期のしきい値が0になっているのでキーが反応しっぱなしになって大爆発します。
うちは一番上にしきい値を絶対反応しないところまで数値上げたプロファイルを作成し、その状態でスタートアップにbatファイル入れることでパネル大爆発を回避しています。


ここまでこればほぼ出来たようなもんです。






パネル仕込み編
体力作業になります。がんばりましょう。
まずはFSRセンサーを配置します。その前にパネルの内部を掃除しましょう。どうせ光らないのでネオン管の配線とユニットも外しておきましょう。DDR旧作やるつもり無いなら元の配線も全部外すとスッキリしておすすめです。I/Oは邪魔なので取っ払いましょう。
筐体パネルを使う場合で、外す必要のある銀パネルは中央(各パネルの配線が通っているので)と1P右上、2P左上(ここに各々I/Oが入っている)です。
我が家は元々かなり嵩上げされているのでそのまま流用し、内側のセンサー上の金具を外して木版で橋を渡し、その上にFSRセンサーを設置しました。1個の場合はセンサーの金具の上に貼ればいいと思います。四角タイプだとたわむので対策必須だと思いますがたぶんそのままちょっと浮いた状態でも大丈夫だと思います。嵩上げされてない場合はこの方法で行けるんじゃないでしょうか。
嵩上げされている我が家はこんな感じ↓↓↓↓
IMG_20201227_1610036
ただしこのままだとセンサーが位置が若干深いのでパネルが当たらない為反応しません。なのでパネル側に板ゴム貼って反応するようにしました(センサー側に貼ってもいいかもしれませんが交換する時めんどくさそう)

んで配線して穴を通してArduinoに配線してパネル閉じてステマニにパネルアサインして完成です。お疲れ様でした。

IMG_20201230_1311184
Arduinoの置き場はI/Oがあった場所にしました。ここからUSBケーブルで外に通じる穴に通して使う感じ。なんかしらトラブルがあった時めんどくさいのでArduinoを外に出しておいてもいいかも知れないです。


片側だけじゃん!DPはどうすんの?って場合はもういっこさっきのフォルダインストールしてきて(フォルダ名は変えておいてください)fsr.inoのキーボード入力変えてserver.pyのシリアルの番号を5001にしてpacage.jsonの以下の部分を追記します(製作者様のリプの画像を掲載しておきます)IMG_20201231_123716

あとは一緒です。別々でバッチファイル作っておけば各々反応します。

んで1P右と2P左の内側が全く反応せずミスが出まくったのでFSRセンサーをいっこ追加しました。場所は下記。
IMG_20210101_1630149

ブレッドボード大きいやつ買えば各金具の上に設置できますし配列は無限大なので各々いい感じに配線するといいかもしれません。ってか外側以外の3つの金具の上にFSRセンサー貼るのが一番楽な気がします。


プレー中は感度見れないじゃん!!!!って方はWebUI立ち上げた状態で同じWi-Fi繋いでスマホにさっきのアドレス入れてください。何と見れます。感度も変えられます。
なお、WebUI自体がCPUをバカ食いするので携帯で感度調整することをおすすめします(ステマニよりCPU食ってたうえ2個立ち上げたらうちのスペックでステマニカクカクになった)


サクッと書きましたがこんな感じです。夏休みの工作にいかがでしょうか。最後にもう一回書きますが、機械関係、PC関係に疎い人がやると確実にやらかすのでこの記事読んで何やってるかわからん人は絶対にやめといたほうが良いです。トラブルになりたくないので身内意外の質問は受け付けません。


ということで日本初のFSRセンサー改造記事でした。乙。


3/2  yarnインストール方法追記
3・3 いろいろ追記してちょっと優しくなりました